阿佐ヶ谷の風景
阿佐谷ジャズストリート2015
1日目 10月23日(金)
10月23日(金)・24日(土)と2日間に渡り、阿佐谷ジャズストリートが開催されました。早いもので、阿佐谷ジャズストリートが始まって、今年で21回目だそうです。
今年は2日券を購入して、参加することにしました。なんやかんやでチケットを購入してジャズストリートを楽しむのは、15年ぶりぐらい。
チケットの必要なパブリック会場は撮影禁止なことも多く、あんまり写真が載せられませんが、ご勘弁を。
[阿佐ヶ谷駅南口噴水前特設ステージ]
毎年、阿佐ヶ谷駅南口の噴水前にステージが組まれています。
金曜日の昼頃から早くも演奏が始まっていました。
駅を降りると、ジャズの演奏が聞こえてきます。
これがあると、街全体がジャズに包まれているようで、俄然気分が盛り上がってきます。
[山下洋輔ニューヨークトリオ]
阿佐谷ジャズストリートの目玉と言えば、阿佐ヶ谷神明宮で毎年行われる、山下洋輔さんのライブでしょう。
念のため、30分前に会場に行きましたが、既に立ち見。
演奏前に、阿佐谷ジャズストリート実行委員長、杉並区長田中良さん、衆議院議員石原伸晃さん、阿佐ヶ谷神明宮の宮司さんの挨拶などがあり、力の入れ方が違います。
4人で5分程度のスッキリした挨拶が終わると、早速ライブが始まります。
スケジュールがタイトに組まれているので、全体がオンタイムできっちり進みます。
今年は山下洋輔ニューヨークトリオということで、山下洋輔さんの旧知の仲間と共に演奏です。
セシル・マクビーさんのベース、フェローン・アクラフさんのドラム、そして山下洋輔さんのピアノです。
ニューアルバムからの曲や、ドボルザークの新世界のジャズアレンジなど、素晴らしい演奏が行われました。
もちろん、難解なジャズに分類されると思うので、途中リズムを見失ったりしますが。
変拍子のところなどより、むしろ、おそらく普通にリズムが刻まれているであろう部分で見失います。
他のお客さんはきちんと付いていけているのでしょうか。
もはや私にとっては、見失うのもジャズの楽しみ方の1つですので、問題ありません。
そんなこととは無関係に、ピアノが物凄いのがガンガンと伝わってきます。
あっという間に1時間のライブが終わってしまいました。
[ニュー・スパニッシュ・デュオ uno]
23日(金)は山下洋輔さんが終わった後に、もう1つ、ニュー・スパニッシュ・デュオの「uno」というグループを観に行きました。
ギターの大平重成さんとピアノの大平里美さんの夫婦デュオということです。
スパニッシュギターなので、ジプシーキングスを彷彿とさせるようなところが、随所にあります。
ただ、スパニッシュなだけでなく、和を感じさせる要素もあり、日本人にものすごく合った演奏なのではないでしょうか。
ピアノ演奏も素晴らしく、また、グランドピアノの譜面台のところに簡易なキーボードを置いて、要所で使用してくるところなど、盛り上げ方もうまいです。
この日はサポートメンバーに、ベースの安ヵ川大樹さん、パーカッションの海沼正利さん、バイオリンの会田桃子さんを迎えての演奏でした。
バイオリンのメロディーが、昔のアニメの劇版やゲームミュージックを彷彿とさせて、とても好みでした。
メンバー全員に共通して思ったことは、演奏がパッキリしていて、とてもピッチが安定しているグループだと思いました。
演奏場所が教会だったため、会場の真ん中の方で聴くと反響がすごくて、演奏が茫洋として、その魅力が少し失われてしまっていたかもしれません。
後ろの隅っこで聴くと、反響がカットされて、このバンドの良さが物凄く伝わりました。